間欠的ファスティング「朝食抜き16時間プチ断食」

 2020年10月、ブリッジの歯がガタガタになり咀嚼が困難になったので歯科医院へ行った。一部分を義歯にする事になり、ブリッジの歯をはずした。食事で咀嚼できる歯が半分になったにも係らず、これまでと同じスピードで食事をして、あまり噛まないで飲み込んでいた。数日で消化不良が原因の腹痛になり、内科医院へ行く始末です。

 年齢的に胃腸が弱っている事も考えられるので、インターネットで色々調べ「朝食抜き16時間プチ断食」に挑戦する事にしました。これを始める決意をした内容は、次の様な事柄です。

 成人の一日に必要なカロリーは1800kcal~2200kcalで、一日3回食事をすると、本来必要な量の1,5~2倍のカロリーを摂取してしまいます。食べ過ぎは糖尿病や血管系の病気の原因にもなります。また成人が一日に必要とする糖質は170gで、お茶碗一杯のご飯に含まれる糖質は50gです。一日にご飯を3杯食べると糖質は150gになり、ご飯だけで一日に必要な糖質をほぼとれてしまいます。私は250gの糖質を摂っていた様です。

 最後の食べ物を食べ終えてから10時間経つと、肝臓に蓄えられていた糖が無くなり、脂肪が分解されて糖の代わりのエネルギーとして使われます。そして16時間を超えると飢餓に陥った細胞は体に備わっている「オートファジー」という仕組みを働かせて、体の細胞内の古くなったタンパク質を分解再利用して、新しい細胞をつくります。2016年に東京工業大学大隅教授は、この件でノーベル賞を受賞されました。欧米では、美容や老化予防に「オートファジー」が盛んに利用されている様です。

 まとまった空腹の時間をつくると、一日3回の食事でオーバーワーク気味の内臓も疲れがとれ、内臓機能と腸に多い免疫力のアップが期待できます。

 

 11月1日の朝食を抜く事から始めました。気がかりだったのは、これまで年齢の割に大食で、腸も疲労していて、いつの間にか便秘気味になっていた事です。予想どうり数日は排便に苦労しました。原因の一つが急に大便の材料が少なくなった事です。食物繊維を増やそうと、非常食用に備蓄していた消費期限ギリギリのラーメンに「切り干し大根」を多めに(20g前後)入れました。最初は味が濃いと感じたので、2回目からはラーメンに付いている「粉末スープ」の使用を半分にし、水の量も幾分増やしました。切り干し大根自体が良い出汁を出すので、美味しく頂きました。食物繊維が増えたので排便も正常になり、消費期限の来ている備蓄品の一部分の整理も出来ました。

 

 私がリタイアしたあと、我が家の夕食は早くなり、18時には終わっている日が多くなりました。寝るのが遅いのでお腹がすき、おやつや夜食が普通だったのが、夕食の後は固形の糖質は一切食べないので、寝るのも少し早くなりました。朝、目覚めるとお腹がゴロゴロ、グゥ~グゥ食事を催促しています。こんな感覚は学生時代以降はありません。起床の後これまでの習慣どうり、お湯に岩塩とレモン水(又はリンゴ酢)を入れ、今日一日の胃腸の働きとデトックスを期待して、飲み干します。

 10時で16時間になりますが、昼食には2時間あります。蜂蜜入りの紅茶とチーズで空腹を我慢しています。それでも我慢できない時は、大根おろし器でリンゴを半分、皮のまま摺おろし頂きます。修行の為の断食でも、断食の為の断食でもないので、8時過ぎに紅茶やチーズを頂く時もあります。気楽にいく方が長続きします。

 これを始めた頃、お腹をへこませて無理やりファスナーを上げていたズボンも、3ヶ月過ぎた今では、握りこぶしが入る余裕が出来ました。内臓脂肪が少なくなったのは実感していますが、腰回りの皮下脂肪は、少し少なくなったかな?という程度です。臍(へそ)の辺りの皮が余って、縦のシワが数本出来ています。

 体脂肪は我が家の体重計で、始めた頃は、朝22、夜20でした。今は朝17,0~18,9。夜15,0~17,9です。